番匠

現在の私達にとって、ある意味最も馴染み深い大工の種類といえるのが、家屋大工かもしれません。

一般的な木造住宅の建設における木材や建材の加工、及び取り付け作業を行う大工です。

私達が大工と聞いてイメージする大工の姿に最も近いのが、単純に言えば家屋建築に従事するこの家屋大工でしょう。

また近代においては単なる「番匠」とはこの家屋大工を指します。

宮大工とは異なっていますが、例えば木造住宅の建て方や、さらには屋根仕舞、外部及び内部造作全般の知識や技術に通じ、建築工事一連を取り仕切るバランスのとれた一人親方、職人を指します。

またこの家屋大工は請負大工とも呼ばれ、それぞれの下請け業者の束ねも行っています。

上でも紹介した様に、一般的に私達が大工と聞いて連想し、そして「大工さん」と親しみを込めて呼んでいるのは、この家屋大工を指すことが多いようです。

ちなみに家屋大工以外には木造大工、住宅大工或いは家大工とも呼ばれています。

昔は建築工事において一人の棟梁がいて、それが下の大工、職人をまとめるというイメージがありましたが、最近は建築工事でも分業制が進み、例えば木や建材等の造作を家屋大工や造作大工が行って、その一方でコンピュータを使った自動機械によるプレカット木材の建前を建て方大工が行うといったような住宅建築のパターンも増えています。

またこれ以外も工程、作業も夫々の専門職が行うようになってきています。

また、昔に比べて住宅の建築や改装、リフォーム等を依頼する場合の相手も、以前の家屋大工から、現在は工務店や建設会社へ移ってきている傾向にあります。

従って大工と言えば現在は職人を指すことが多くなっています。