左官の語源
さて「右官」に対する左官ですが、建築の過程において壁を塗る職人、壁大工、泥工等を指します。
この左官の語源ですが、古代の日本において宮中の修理の際に、仮に木工寮の属(さかん)として出入りさせたから「左官」という名前が使われるようになったと言われています。
またその一方で、聖徳太子が「左官」という言葉の誕生に一役かっていると言われています。
聖徳太子が都造りのために天皇のそばで建築に携わる組織を結成し、そのうち「木」の建築に関わる職を「右官」、「土」の建築に関わる職を「左官」と呼んでいたという説もあります。
「大工」「左官」といった言葉も、その職業も現在までずっと残っています。
そして現在の建設業においても、先に紹介した「左官」以外の職種は、設計の分野も含めて、「大工」とそれに関係のある言葉より派生したものが非常に多くなっています。
「意匠」という言葉が最近よく使われています。
この「意匠」という言葉は、美術、工芸、工業品の形、模様、色またはその構成について、工夫を凝らすこと、またはその装飾的考案、デザインを指しますが、この言葉を分解してみると、「匠(大工)」が「意図する(考えた)」という意味を表しています。
一見現在っぽい言葉のような気がしますが、その実、デザイン性を表す昔ながらの言葉で、昔的な要素の多く詰まった言葉なのです。